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Swiss life スイスで暮らすあれこれ

時々スイスでの生活とか、ビザの取り方などについて質問を受けることがあります。ここでは、試行錯誤した経験を生かして、私見を書いていこうと思います。特に、私自身が困ってWEB上では情報が得にくかったことについては詳しく触れていこうと思います。
 ただし、スイスという国は地方分権の国で、法律も事務手続きも、州によってなにもかも違うという面倒な国なので、このページにある情報はあくまでグラウビュンデン州のドイツ語圏のシルス村での事例ということで、参考程度に考えていただきたいと思います。他のカントンやゲマインデで同じようにいくという保証は致しかねます

スイスのビザがとれない
スイスで車を運転するには
スイスで車を運転するには その2
ゴミの捨て方
AHVが高すぎる
お悔やみのルール
在外選挙
少しでも有利に日本円に両替したい
自家用車所有
Cパーミットへの変更

 

 


 

Cパーミットへの変更

 スイス人と結婚後満五年が経過すると、日本人の場合、スイス国籍を申請、または一時滞在許可証(Bパーミット = die Aufenhaltbewilligung )を定住許可証(Cパーミット = die Niderlassungsbewilligung )へと変更することができるようになります。私は日本国籍にまだ未練があるし、近隣諸国へいく時もスイスパスポートでなくて困ったことはないので、単純にCパーミットを申請することにしました。Bパーミットは一年または二年ごとに 延長しなくてはいけないし、その間に仕事がなくなったり、スイス人との婚姻関係に変化が生じた場合、延長してもらえるという保証はありませんが、Cの場合は、仕事の有無やスイス人との婚姻関係の有無に関わりなく、半永久的に滞在することができます。

 

 ゲマインデ(村役場)の指導で下記の書類を用意しました。書類を用意するための覚書には、「リストに記載されていない国の申請はBパーミット所有10年以上のみ」とか「現在所有するパーミットが切れる一ヶ月前までは申請できない」と書いてありますが、ゲマインデの人が問いあわせたところ、スイス人と結婚して満5年経っている日本人なら大丈夫と外国人警察が電話で答えていました。

 

  1. 申請書
    1. ゲマインデに置いてある。本人の記入署名する面と雇用者の記入署名する面あり
  2. 継続雇用確認書(雇用主発行)
  3. 雇用契約書のコピー
  4. ゲマインデによる居住証明ならびに生活保護受給者でない証明
  5. スイスでの犯罪記録証明書
    1. 専用封筒で20フランの手数料とともに申し込むと送られてくる
  6. 居住地域での係争に関する証明書
    1. 地域の係争関連役所で発行してもらう。手数料17フラン

 

これらの審査が終わると外国人警察から書面で、次に用意すべきことが要求されました。

  1. 書面による返答
  2. 未だスイス人の夫と同居中であること、州の外で係争をおこしていないこと
  3. 手数料31フランの振り込み

 これらが受け入れられると、最後にゲマインデから次の要求がきて、これを送ると本当にCパーミットが送られてきました。

  1. 写真
  2. 手数料68フランの振り込み

 

 いつもながら、スイスは官僚主義で、用意する書類がやたらと多く、しかもやたらと手数料をとられます。でも、全部速やかにこなせば、要求はかなえられるので、とっととこなすに限ります。




自家用車所有

ずっと3年間乗っていた同じ車SUBARU JUSTYを自分名義で所有することになりました。ずっとこの車を貸していてくれた義父が去年末に亡くなったためです。日本では自分の車を所有したことがなかったし、スイスでもはじめてなので、はじめは勝手がわかりませんでしたが、アンドレと保険会社がほとんどの手続きをやってくれたので、あまり混乱もせずに名義変更は終了しました。

 最初に、義母のところにMFK(交通に関するお役所)から車をどう処理したのか説明せよ、という連絡が来ました。義母もアンドレもは車の免許を持っていないので、正式に私名義に書換えるのがもっとも簡単ということになり、ここからもともと義父が入っていた保険会社が、私が同じ会社で保険を契約するために、MFKとの連絡や書換えの業務を代行してくれました。

 義父は、急逝したために私に車を譲るとかナンバーを譲る、というようなことを書き残していないので、同じナンバーをもらうためにはお金がもっとかかるということで、別のナンバーを発行してもらうことになりました。日本と違ってスイスでは車のナンバーは、車にではなく、車を所有している人間についているのです。ひとつのナンバーで二台まで(もちろん同時にはダメですが)走行することが許可されています。ナンバーの取り付けはさすがに私には無理だったので、アンドレにやってもらいました。日本では個人がナンバーの取り外しをするのはご法度ですが、こちらでは、プレートだけ「はい」と手渡されるもので、自分でできない人はお金を払ってガレージでやってもらうのだそうです。

 何故だかわかりませんが、私の保険の掛け金は義父のものと同じ割引率を適用してもらえることになり、本来の掛け金を100とすると30という低い金額になりました。年間の保険の金額は500フラン弱でした。また、MFKからは400フラン弱の自動車税とナンバー発行料60フラン、手数料50フランの請求が別に来ました。

 


 

少しでも有利に日本円に両替したい

両替と言えば現金を銀行に持っていって、と簡単に考えていた私ですが、以前の来日の際、それをやって大変な金額を損してしまった事に気がつきました。結論から言えば現金で持ち運ぶのは手数料はかからなくてもレートがとても悪いので、手にする日本円はもっとも少なくなってしまうのです。また、スイスフランを現金に替えてくれる銀行は限られているので、その銀行の両替レートがよくなくても我慢しなくてはなりません。

 スイスでトラベラーズ・チェック(T/C)に替えて行く場合は、両替のレートは現金よりもいいのですが、手数料がとられます。ほとんどの銀行で発行金額の1%です。これを日本の銀行で日本円に替えてもらうのです。

 もう一つの方法はスイスの銀行から日本の銀行に送金することです。郵便局からも送金でき、数千CHFを送金する場合の手数料は12CHFと、日本の国際送金手数料の相場4500円から比べるとウソのように安いのですが、銀行で訊いたらそちらの手数料はもっと安い10CHFでした。どの銀行にも送ることが出来ますが、日本のCITIBANKに口座がある場合は、マルチマネー口座へ送るとスイスフランのままで送金できます。つまり両替レートのいい日を選んで有利に日本円に両替できるということで、しかもここの両替レートは割といいので文句なしです。もう一声安くするには、インターネットバンクを開設すること。すべての窓口業務には手数料がかかりますが、自分で送金すればかなり安く済みます。ただし、言葉がわからないとちょっときついですが。住んでいる方ならなんとかなるでしょう。

 最後に、もう一度結論を。500CHFぐらいまでのお金であれば、T/Cで持ち込むのがもっともロストが少ないはずです。それ以上であれば、スイスの銀行から日本の銀行に送金してしまうのが、もっとも有利のようだということです。

 


 

在外選挙

「日本はもう離れたし関係ないやい」という方や、「もう日本国籍ないもの」という方は別として、海外に住んでいても参政できるのかどうかということは、意外と大切なことだと思います。特に、スイスのようにしょっちゅう国民投票があって、日本よりはるかに普通の人たちがまじめに政治について論じあっている国にいると、スイスの政治には参加できなくても、日本の政治には参加しなきゃ!という気になってきます。

 結果論からいうと、地方政治にはもうまったく口出しできないです。なんせ住民票がないんですから。だから都議会選挙とか区議会選挙などには投票できません。しかし、衆議院ならびに参議院の比例代表制の選挙には清い一票を投じることが出来ます。もちろん満年齢が20歳以上で、日本国籍がある人、そして海外に3ヶ月以上住み、日本国内の最終居住地で転出届を提出し、居住国で在留届が受理されている人という条件付きですが。ただし、選挙公示されてから「どうするんだ?」と思ってもそれは遅いようです。というのは、在外選挙人証をあらかじめ発行しておいてもらわないとダメで、その交付には2~3ヶ月かかるからです。

 在外選挙人証の申請は大使館又は領事館に下記のものを持参して行います。代理人申請は出来ません。

  1. 旅券
  2. その地域に引き続き3ヶ月以上居住していることを証明する書類(3ヶ月以上前に在留届を提出している場合は不要)

 さて、とうに在外選挙人証をゲットしているとして、在外投票をするには、その時どこにいるかによって、3つの投票方法に分かれます。帰国しているときにできるのが帰国投票で、登録市町村(最終居住地)の選挙管理委員会に在外選挙人証を持参して投票用紙を請求し、その場で投票します。

  居住国で投票が実施される在外公館に近い地域に住む人は在外公館投票をします。在外選挙人証と旅券を持参します。

 私のように在外公館から遠いところに住んでいる場合は郵便投票です。在外選挙人証と投票用紙請求書を登録市町村に直接郵送して投票用紙を請求し、送られてきた投票用紙を指定期間内に返送します。

 


 

お悔やみのルール

冠婚葬祭のルールというものは、知っておくに越したことはありません。しかし、カーニバルとか結婚式といった晴れやかで楽しい事については、いろいろなホームページで紹介されていますが、知合いが亡くなったときにどうしたらいいかということについては、あまり語られていないような気がするのです。そこで、私はまだよくわかっていないのですが、それでも経験で知ったことを説明したいと思います。

 知合いの方が亡くなった場合、遺族にカードを送ります。どの遺族に送るべきかわからないときは、地域紙の死亡広告欄にあるところ、又は、自分の最も親しい遺族宛に送ります。カードには現金やお花券を同封しますが、日本ほど沢山入れません。親戚で30フランも入れれば十分、知りあい程度だと10フランでも構わないという人もいます。弔用のカードに既に「Herzliche Teilnahme」などと印刷されている場合は、中のブランクのところに自分の住所と署名をすればよいそうです。それをお葬式より前に発送します。お葬式に行く場合は、封をして直接手渡してもいいようです。万が一、不幸を知ったのが遅すぎて葬儀に間に合わなかった場合は、「Für spärteren Grabschmuck(後日の御墓のお供えのため)」と書き添えるといいそうです。

 お葬式に参列する場合は、喪服があれば着ますが、なくても日本ほどは服装に厳しくないので、日本のお通夜ぐらいの許容範囲で暗い色の服装をします。実際にはびっくりするような服装で平気で参列する人もあります。黒のシースルーの下に真っ赤なバラの柄のタンクトップを着ていた人も見ましたし、確かに白地に黒のTシャツとはいえ、マリリンモンロー柄、というのも目撃しました。

 私が出席したプロテスタントの葬儀は、まず先に墓地でご遺骨を埋葬するところから始まります。早めに墓地についたら、遺族に「Herzliches Beileid(心からお悔やみ申し上げます)!」とお悔やみを述べ、鐘がなるまでそこで待ちます。鐘が鳴って牧師が墓穴に向うと、遺族を先頭に続きます。このとき、亡くなった方に近い順から続くので、近くにいるからと行ってすたすた続かないほうが賢明です。祈りを捧げた後にお墓に花や土をかけますが、これも遺族、親戚と続きます。状況に合わせて、周りと同じようにすれば問題ありません。

 埋葬の儀式が終わった後、教会に入り、葬儀式があります。当地の場合は、オルガン演奏と、牧師の祈り、聖書朗読、故人の生涯についての話、そして祈りをします。参列者が特別にしなくてはならないような儀式はありません。

 その後、遺族からレストランにいくかなどと訊かれますが、これは日本でいうお清めのような供養の意味はない上、葬儀費用をまかなえるほどのお香典をいただくということはありえないので、お断りしたほうがいいみたいです。

 


 

AHVが高すぎる

この項目が必要になる人はあまりいないと思いますが…。自営の人は毎年1月にAHV(国民年金)局から「今年のAHV保険料の通知」という紙が送られてくると思います。そこには「Steuerbar Einkommen(課税される収入)」が記載されていますが、その額は大体において前年を踏襲しているようです。つまり前の前の年がこのぐらいの収入だったから、前の年もそうだったであろう、ということです。もし、前年の収入が前々年を大きく下回っている場合は(とっても正直な人は大きく上回っている場合も)、AHV局に申告してこの額を訂正してもらい、年金の保険料を変更してもらうことができます。

 この訂正の申告は、通知が届いてから30日以内にしなくてはならず、書面によるか、もしくはAHV局での担当者との面接でしなくてはなりません。書面によって完璧な申告のできる人は、こんな日本語ページでこの情報をみたりしないでしょう。

 一般にスイスではなんでも書面書面といいますが、書面による文句申し立てが効を奏することはあまりなく、辞書や文法と闘うだけ無駄のような気がします。AHV局に関しては、経験上直接の面接に行きましょう。

 まず、電話でアポを取ります。担当者の名前と日時を確認してAHV局に赴きます。グラウビュンデンの場合は州都のクールにあります。他はわかりませんが、だいたい州都にあると思って違いないでしょう。いずれにしても電話番号や住所は通知に明記されているはずです。

 当日持っていくものは、通知と去年の確定申告書だけでいいです。私はダンナの代役で行きましたが、念のため彼と自分のAHV証と自分の滞在許可証とパスポートも持っていきました。

 話は簡単で、ダンナの収入は通知に記載されていた収入とえらく違ったので、担当者の若い女性はいともあっさりダンナのAHV保険料を下方修正してくれました。

 彼女は親切にも前年と前々年徴収された保険料もとりすぎだったということも納得してくれ、その分も返却してくれることになりました。ところがそれを返却されると、私が結婚してから昨年までの彼の保険料が妻である私の最低限をカバーするには足りない金額となり(一人当たりの最低年間保険料402フランの倍額である804フランに満たなくなった)、私は払っていない部分を自ら払うことになりました。払わなくてもいいのですが、そうすると受取る時に年金が一人当たりの最低額に満たない金額しかもらえないとのこと。まあ、ダンナに戻ってくる金額よりも私が払う金額は前々少ないので、この際ちゃんと払うことにしました。それにもちゃんとした申請書が必要で、その場で書き方指導をしてもらい申請も済ませました。このように実際に役所に赴き、礼儀正しく下出にお願いすると、書面で好戦的に反論するよりも物事は速く、さらにきちんと進むということがわかりました。

 


 

ゴミの捨て方

日本でもゴミ問題は深刻で、捨てるのに複雑なルールがある地域もあるかと思いますが、私の生まれ育った東京都目黒区では少なくとも2000年までは普通の家庭ゴミはただで持っていってもらえました。

 私の村では、35リットルのゴミ袋の収集1つにつき2.8スイスフランかかります。ゴミ袋のよく見えるところにシールを貼って出す仕組みになっていて、このシールが10枚つきで28フランかかるというわけです。というわけで、たいへんな出費感があるものですから、とにかくゴミを出来るだけ出さなくするには、ということを日頃から心がけるわけです。ちなみに私は平均で月に一度しかゴミを出しません。ここまでするために、時間をかけて覚えてきたゴミの減らし方をお知らせしましょう。

 まず生ゴミはコンポストに捨てます。自分は庭がないし、コンポストなんか作っている暇はないという人でも、近くのガーデニングを生き甲斐にしている人と親しくなるなどして、そのお家のコンポストに生ゴミを捨てさせてもらえるようにするといいです。私は以前は義母の庭に、今は大家のコンポストに捨てています。卵のパックはだいたいどこのスーパーのものもコンポストに捨てられるようになっていますので、これもそれで解決。 

 新聞やチラシや雑誌や印刷ミスをしたような紙は、3ヶ月に一度子供たちの奉仕という形で収集にくるので、地方紙や官報をよくチェックして忘れずに出すようにします。プライバシーに関わるような書類は別にして、私は薪ストーブの焚付けに使っています。

 デポジット制になっているペットボトルやガラス瓶は、それぞれまとめて買った店に持っていき、段ボール、デポジットのないペットボトルやガラス瓶、缶やその他の金属、電池などは村役場にある分別回収所に持っていきます。これは無料で捨てられます。

 いらなくなった洋服や食器、家具その他のなんでもいいのですが、まだ使える日用品は、ブロッケン・シュトゥベというセカントセハンド店に持っていきます。残念ながら売ることは出来ませんが、ゴミにすることを思うと、誰かにまた使ってもらえるし、罪悪感もなくサヨナラできます。ルールとしては、洗濯したりして、きれいにして持ち込むべきです。

 このようにしてゴミになるものを別の回収場所に面倒がらずに運ぶと、あとのゴミはプラスチックがほとんどになります。ということはかさばる大きなプラスチック容器に入った製品を出来るだけ買わなければ、ゴミはもっと減るというわけです。野菜は量り売りのものを出来るだけ買うとか、もっぱらプラスチックゴミを減らす試行錯誤をしている私です。

 


 

スイスで車を運転するには その2

大変重要なインフォーメーションです。スイスのB滞在許可以上の長期の滞在許可をもらった人は、国際免許証があっても、ビザの発行から12ヶ月以内にスイスの免許に切り替えなくてはいけません。お知らせまで。

 


 

スイスで車を運転するには

 スイスでは日本の運転免許証と国際運転免許証があれば普通に運転できます。ただし、国際運転免許証だけではたぶんだめです。というのは、スイスはジュネーヴ条約に加盟していなくて、表向きはスイス国内では国際運転免許は無効なのです。スイスは日本と特別の申合せをしていて、日本の免許での運転が認められています。ただし、スイス人は警察官も含めて日本語が読めないので、翻訳として国際運転免許の携帯が求められているというわけです。

で、国際運転免許証は一年で期限が切れてしまいます。日本で代理人による申請をするという手もあったのですが、以前に日本大使館で日本の運転免許の翻訳を作っていただいていたので、念のため「国際免許がなくても、日本の免許と大使館発行のその翻訳だけで運転してもいいですか」と交通局(MFK)に問い合わせました。すると「B滞在許可証をもっているなら、スイスの免許を申請してください、日本人ならテスト走行もいらないし」というではないですか!というわけで、スイスの免許証の取得方法です。

 MFK(Strassenverkehramt)に直接下記のものを持ち込みます。予約はいりません。

  1. 運転免許証申請用紙(Gesuch um die Erteilung eines Fuehrerausweises)
  2. 記載後、ゲマインデの確認印と眼鏡店の確認印が必要
  3. 住民票(ゲマインデ発行)
  4. パスポート用写真(3x5cm)
  5. 日本の運転免許
  6. その翻訳(在ベルン日本大使館に依頼)
  7. 滞在許可証

 スイスと日本の両方の運転免許は1週間後に、無事郵送されてきました(イギリスなどでは日本の免許と引き換えに渡されるらしいので、日本の免許はなくなってしまうらしい)が、その免許のない期間も「警察に捕まっても、免許は交通局にあるといえばいいんだよ」といわれ運転を許可されていました。これにはびっくりです。

 ちなみに手数料は今回もばっちりとられました。200フランでした。もっともこの運転免許は一生有効なそうなので、免許更新の度に手数料のかかる日本のことを思えば、安いと言わなくてはいけないのかもしれません。

 


 

 

スイスのビザがとれない

よく訊かれるのが、「スイスで働くためのビザをとりたいんです」という質問です。よくあるパターンは「スイス人の彼とスイスで生活したいんですけれど、彼は結婚するつもりはないというんです。それでこちらの滞在許可をとって、働きながら一緒に暮らしたいんですが」というものです。なぜかオーストリアやアメリカの語学留学で知りあったという出会いまで判を押したように同じなのです。あまりに事例が多いので、スイス男は日本人の女の子がスイスでビザを取れないのを始めから知っていて、留学中のお相手としてだけわざわざ選んでいる確信犯なのではないかと疑ってしまうほどです。

 はっきりいいますと、スイスは日本人の個人の移民にほとんど門戸を閉ざしている国です。ユーゴスラビア人やタイ人などは簡単にビザを手にできますが、日本人はだめなのです。日本人が合法的に就労可能な滞在許可証(Bパーミット)を手に出来るとしたら方法はたった3つしかありません。

  1.  スイス人と結婚する
  2.  スイスで営業している日本の法人に雇ってもらいビザを申請してもらう
  3.  日本人にしか出来ない特殊技能の専門家としてスイスの企業から招致される

 「日本人にしか出来ない特殊技能」とは、はたとえば空手の黒帯、すし職人、伝統工芸士とかそういうプロのことです。よく訊かれる日本語教師については、既に就労可能なビザを持ってスイスに住んでいる人だけであふれている状況らしいので、ドイツ語がバイリンガル並とかでないとまずチャンスはありません。

 これ以外の方法でスイスに長期滞在するためには、学生ビザを取得するしかありません。チューリヒ、ジュネーヴ、ロザンヌ、ザンクト・ガレンその他の大学がある所に住みたい場合は、この手もあると思います。もちろん就労は1週間に数時間というわずかしか出来ないので、蓄えのある人しかできませんし、勉強なんかしたくない人はやめたほうがいいと思いますが。

 語学はドイツ語の場合ですが、外国人の特例枠でもドイツ語が日常生活に困らない程度(ゲーテインスティテュートのZD取得以上くらい)でないと入学が認められないときいたことがあります。大学への留学を前提としてこちらの語学学校に通う場合、週5日きっちり通うインテンシブクラスに入学すればLパーミット(学生ビザ)が取得できる可能性があります。ただし、語学学校だけでは、一年以上には延長が難しいと思いますので、一年以内に大学の入学試験にも合格してしまわないと、数年間の滞在はできません。

 スイスの就労ビザについては、下記のスイス大使館のホームページが詳しく説明しています。英語ですが、興味のある方は一度のぞいてみられるといいと思います。

http://www.bfm.admin.ch/bfm/en/home/themen/einreise/merkblatt_einreise.html